1. これって何?
    1. 問題解決を意識する思考法
    2. 本当の「ストーリー」があると説得力がある
  2. 心得
    1. 「ストーリー」と「型」が重要
    2. 「ストーリー」は一本道で考えるな。脇道を検討せよ
    3. 順序良く最初から考えなくていい
      1. 思いつきをロジックに書きなおす
    4. ストーリーは必ず紙に書く
    5. 問題解決には定番があり、悪い型もある
  3. 参考文献
    1. ドキュメントコミュニケーションの全体観 上巻、下巻
    2. 問題解決の全体観 上巻、下巻
  4. ストーリーの要素
      1. 事実に基づいて把握した状況
      1. 状況に対する自分なりの解釈
      1. 解釈から導き出される行動
    1. HTD
      1. 実行の手段
  5. 空・雨・傘の見つけ方
    1. ロジカルシンキング
      1. ペアコンセプト
        1. 例:マクロの視点で見るか。ミクロの視点で見るか。
        2. 例2:供給者の視点で見るか。ユーザーの視点で見るか。
      2. 「それ」と「それ以外」
      3. MECE
      4. 対極オプション
      5. ロジカル因数分解
      6. フレームワーク
    2. 「空」は状況でも解決すべき問題そのものでもよい。
    3. 「雨」に「問題解決のためのポイント」が入る。その「雨」から逆算してそれを説明するための「空」を考えても構わない
    4. 他の空・雨・傘が見えないか、何度でも考えなおす。
    5. HTDは傘を1つにしぼった後に考える
  6. ドキュメント編
    1. HTDの定番テンプレート
      1. アクション優先型
      2. アクション手順
      3. 実行スケジュール
        1. ガントチャート
      4. 取り組みの型
        1. メンバーは何人か。誰がどう取り組むのか
      5. 責任体制
        1. 責任部門/責任者とアクションの表
      6. HTDのまとめ
        1. それぞれの図に見出しになる言葉を入れる。整合性がとれているか確認。
    2. 「空・雨・傘・HTD」それぞれに主メッセージとそれに対する「なぜ?」にあたるサブメッセージを2つ考える
    3. 1枚目はストーリーを語る「空・雨・傘・HTD」
    4. 2枚目以降は各パートのサブメッセージ1つにつき1枚用意
    5. 2枚目以降は1ページ1メッセージがルール
  7. 定番ストーリー編
    1. 原因対応型
      1. 例:サービス低下とその対応
      2. 空:サービス品質が低下している
      3. 雨:これは人の入れ替わりが激しく、スキルに大きなバラツキが発生しているからだ。
      4. 傘:よって、まず標準のプロセスの確立と普及を徹底すべきである
    2. 大転換要求型
      1. 例:積極展開から基盤展開へ
      2. 空:積極的に事業拡大をしてきた。
      3. 雨:しかし、裏では深刻なコンプライアンス問題が発生しており、このままでは重大な社会問題を引き起こして会社が破たんする危険性が高い。
      4. 傘:従って、成長戦略を見直し、コンプライアンス対策などの基盤整備を早急に実施しなければならない。
    3. 変化適応型
      1. 例:市場変化への対応
      2. 空:X市場は成長期から成熟期に移った。
      3. 雨:このため、従来の作り手都合のアプローチでは学習したユーザーに対応できない。
      4. 傘:よって、商品企画から営業まで、よりマーケットに近づく顧客志向に切り替えなければならない。
    4. チャンス開拓型
      1. 例:新規事業提案
      2. 空:商品Zの市場はいまだ顕在化していない
      3. 雨:しかし、潜在ニーズと今後の環境変化を勘案すると、2~3年後に大きく立ちあがる可能性が高い。
      4. 傘:よって、早急に準備を整えて本格参入すべきである。
    5. 言い回し
      1. 良い例
        1. 原因対応型
          1. 傘:防止改善策。当社のCサービスを使えばこの問題が解決される
          2. 空:御社ではAという問題が発生している
          3. 雨:この原因はBにある
        2. 大転換要求型
          1. 傘:当社のCサービスを使えば、状況をドラスティックに改善できる
          2. 空:御社ではAという事態が発生している
          3. 雨:これを続けていると、Bという深刻な事態が発生する危険性が高い
        3. 変化適応型
          1. 傘:当社のCサービスを使えば新しい変化に対応できる
          2. 空:世の中ではAという変化が起こっている。
          3. 雨:これは御社の業務にBという大きな影響を与える
        4. チャンス開拓型
          1. 傘:当社のCサービスを使えば、大きな改善メリットを実現できる
          2. 空:御社の業務はAという状況にある
          3. 雨:しかし、Bという改善チャンスがある
      2. 悪い例
        1. 全面禁止
          1. 傘:よって、Bを全面禁止にする
          2. 空:Aという問題が発生した
          3. 雨:これはBに原因がある
        2. 責任逃れ
          1. 傘:よってBが責任を持って対応すべきだ
          2. 空:Aという問題が発生した
          3. 雨:この責任は当方ではなくBにある
        3. 小化
          1. 空:Aという問題が発生している
          2. 雨:抜本的な対策Bは難しい
          3. 傘:よって、とりあえずCを行う
        4. あらさがし
          1. 空:新規プランAには様々な問題がある
          2. 雨:Aを実現できる可能性は小さい
          3. 傘:よって計画自体を見直すべきだ。