人工知能から人工無能へ
人工無能
本書の目的
人工無能を通して人工知能の技術を示す
人工人格へ至る道筋を示す
構成
自然言語インターフェース
入力文解析・応答文生成システム
応答文生成用辞書データ
何も考えていない
故に無能
機械的に反応するだけ
人工知能
チューリングテスト
限定された範囲で知性を認める
SHRDLU
積み木の世界
ELIZA
会話応答システム
カウンセラーのように振る舞う
自分の意見を挟まない
人工知能の技術
テキスト処理
自然言語処理
賢い人工知能に必須
知識表現
知識のしまい方
学習
文字を処理する
n-gram
n文字の固まりで分ける
合計で文字数-nのn-gramが出来る
普通は3-gramが主流
日本語独特の長さ
同じ固まりが何回出たかを数える
やり方
n-gamに分ける
分けたものの分布を集計する
文生成
ABCDE
ABCD
ABC
AB
BC
CD
DE
マルコフ連鎖
n-gramで文生成するときに意味を持たせる
概念
ある出来事は直前の出来事のみに影響されて生じる
ある文字の次の文字はだいたい決まっている
後ろの文字は決まった確率で出現する
文字を一つ選び、次の文字を確率に沿って選ぶ
確率はn-gramから得られる
自然言語処理
自然言語を自然言語として扱う
書き換え規則
終端記号
辞書が必要
形態素解析
形態素
名刺
動詞
文法的に意味のある最小の言語要素
自然言語から形態素を切り出す
文法的役割を求める
終端記号が手に入る
文字の種類による判断
違っていたらそこで切れる
ひらがな
カタカナ
漢字
文法的役割を求める
終端記号がどの非終端記号と繋がっているか
対象の特徴を求める
名詞
漢字の並び
形容詞
漢字+い
動詞
漢字+う
形容動詞
漢字+だ
構文解釈と文生成
構文解釈
書き換え規則により文の構造を解析する
文生成
書き換え規則から文を作る
構文解釈により材料はできている
意味解析
言語表現に頼らない観念を考える
それらを言語に変換する
人口人格
会話から未来を予測して会話を発展させる
文生成
形態素を確率的につないでいく
単語を確率的につないでいくよりより文のようになる
音声処理
音声合成
基礎知識
AD/DA変換
アナログ→データ
データ→アナログ
RIFF形式
WAVファイル
合成方法
バラバラの音をつなぎ合わせる
文章は書き換え規則により生成
音声認識
条件
認識の単位
音素認識
母音や子音
単語認識
単語ごと
連続音声認識
話し言葉
話者
特定話者
非特定話者
利用環境
雑音無し
実験室
雑音多少
電話
雑音多い
オフィス
認識方法
パターンマッチング
全く違う音でも同じ言葉
話している人の声
前後の文脈
難しい
マッチングの方法
DPマッチング法
隠れマルコフモデル
知識表現
意味ネットワーク
普通のネットワークがモデル
データ間の関係を示せる
フレーム
上位から性質を継承できる
機械→PC
液体→水
スクリプト
一連の出来事を纏めて扱う
朝起きて学校に行く
プロダクションルール
条件式を書きまくる
知的CAIと知識表現
知的CAI
PCで学習
学習モデル
適応的な学習プラン
会話応答での応用
伺かで使ってる
学習
暗記
必要なデータを人間が与える
教示学習
対象を提示
データを解釈して記録する
丸呑みにする
データが間違ってないのが前提
教師
教師有り
正誤判定をする
暗記
帰納的学習
普通のニューラルネットワーク
教師無し
正誤判定しない
アルゴリズムに従う
周りとの兼ね合い
強化学習
一部のニューラルネットワーク
機能的学習と強化学習
帰納的学習
推論をする
自分で規則を見つける
強化学習
エージェント指向と関連
環境から受ける点数が大きくなるように変化していく
ニューラルネットワーク
神経回路網
ニューラルネットワーク
神経細胞を計算素子としてモデル化
入力の合計が閾値を超えたら出力
遺伝的アルゴリズム
遺伝子を模範
生成と検査
解の評価が簡単なもの
組み合わせ最適化問題
適当に作り、良いものを残す
作る際に前の良いものを土台とする
AIへの応用
キーワードの組み合わせの選択を遺伝的に
新しい人工知能
サブサンプションアーキテクチャ
上位の概念が下位概念を含む
ロボット3原則
上位の原則に違反したならば、それに従わない
人を殺せと命令される
1条に違反するので、3条は阻止される
反射行動に基礎を置く
バランスが崩れたら姿勢制御
言語獲得や推論との組み合わせが必要
エージェント指向人工知能
エージェント
内部環境を持ち、外界と相互作用するもの
自立移動ロボット
迷惑メールフィルタ
自己組織化
エージェントをいくつか用意して動かす
勝手に秩序が生まれる
強化学習とエージェント
結果からエージェントを修正する
従来では解決できない問題
フレーム問題
現実世界は変化しすぎる
道を渡ろうとする
車はこない
足下に穴がある
盛り土がある
注意点が無限にある
記号着地問題
自動車とは何?
自然言語で区別できないもの
感覚で理解していること
現実世界との相互作用を考えていない
身体性人工知能
やってみて、だめならばやめる
対話エージェントの構成
感情のモデル
会話のコントロール
非言語的インタラクションのモデル
対話システム
過去の会話を覚える
質問応答システム
覚えない
その場限り
文脈を理解する
脱人工無能
知能とは何か
知的である≠人間的である
人間→知的は確か
知的→人間は不確か
人工人格の構成
人工知能は心を持つのか?
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